背景
Septic shockではしばしば輸血が行われているが,輸血の副作用もありどのぐらいの閾値で輸血を行ったほうが良いのか確立されていない。
多施設のRCT
P:ICU入室したSeptic shock症例
E:輸血の閾値が7g/dl(輸血制限群)
C:輸血の閾値が9g/dl(輸血非制限群)
O:90日後死亡
輸血制限群は1単位の輸血(中央値)
非制限群は4単位の輸血(中央値)
死亡率は43% v.s 45%で有意差なし
虚血イベントや重度の副作用などの有害事象の頻度も同程度
若手救急医をしていますOAKLEEです。 日頃学んだ事や興味あることについて徒然と書いていきます。 話題は救急医学、Mac、iPodなどです。
背景
Septic shockではしばしば輸血が行われているが,輸血の副作用もありどのぐらいの閾値で輸血を行ったほうが良いのか確立されていない。
多施設のRCT
P:ICU入室したSeptic shock症例
E:輸血の閾値が7g/dl(輸血制限群)
C:輸血の閾値が9g/dl(輸血非制限群)
O:90日後死亡
輸血制限群は1単位の輸血(中央値)
非制限群は4単位の輸血(中央値)
死亡率は43% v.s 45%で有意差なし
虚血イベントや重度の副作用などの有害事象の頻度も同程度
横紋筋融解症においてRRTの必要性や死亡率を予測するスコアの開発
Retrospective cohort study
11年間2371人の患者
入院から3日以内にCPK 5000IU/L以上
1397例でスコアの開発を行い,残り974人でValidationを行った。
横紋筋融解症の原因や予後はDerivation群とValidation群で同等
8%がRRT施行,14.1%が死亡
RRT施行や死亡に至った症例はコンパートメント症候群や敗血症や心停止後が多かった。
逆にRRT施行や死亡に至らなかった症例は筋炎,運動,痙攣
独立予測因子は年齢,女性,横紋筋融解症の原因,最初のCr・CPK・血清リン,カルシウム,重炭酸イオン値だった。
ARISE trial
背景
EGDTはSSCGのキモだけど,その効果は明らかではない。
方法
51施設の多施設研究,RCT
P: early septic shock
E: EGDT
C: usual care
O: mortality within 90 days after randomization
結果
1600人が登録されて796人がEGDT,804人がusual-careを受けた。
EGDT群の方が最初の6時間の輸液が多く,昇圧剤投与やドブタミン投与・RCC輸血の頻度が多かった。
死亡率には有意差なし(EGDT群18.6% vs. 18.8%)。
臓器支持療法や入院期間にも有意差なし。
the ProCESS trialと同じような結果ですね。